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起業時の資金調達ガイド 自己資金・融資・補助金・ファクタリングまで徹底解説!

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目次

起業と資金調達はワンセット

「起業したいけど、資金がない…」
これは多くの起業志望者が抱える最初の壁です。実際、事業を始めるにはオフィスの契約、商品開発、人材採用、販促活動など、あらゆる場面で初期資金や運転資金が必要になります。

そこで重要になるのが、起業に適した資金調達方法の理解と選択です。この記事では、「起業 資金調達」に関する具体的な方法を徹底解説。さらに近年注目されているファクタリングという選択肢にも触れていきます。

起業時に必要な資金とは?

資金調達の前に、まずは「どんなお金が必要なのか」を整理しましょう。起業時には「最低6か月分の運転資金+初期費用」を見積もるのが鉄則です。

資金の種類内容
初期投資費店舗・設備・サイト制作・法人登記など
運転資金商品仕入れ、人件費、家賃、広告費など
安定化資金赤字時の補填やトラブル対策費用

 起業資金の主な調達方法

① 自己資金(自己貯金・家族からの支援)

特徴:最もシンプルでリスク管理がしやすい資金源。

利用条件:

  • 貯金をしている、あるいは退職金を活用できる
  • 家族・友人からの支援が得られる

メリット:

  • 返済義務がない
  • 事業への覚悟・本気度を示せる
  • 融資申請時の信用力UPに寄与

デメリット:

  • 資金に限界あり
  • すべてのリスクを自分で負うことになる

おすすめの起業家:

  • スモールスタートで始めたい人
  • 自由度の高い経営を目指す人

② 日本政策金融公庫の融資(公的融資)

特徴:起業家・小規模事業者向けに特化した国の金融機関。

代表的制度:

  • 新創業融資制度(無担保・無保証・金利1.5~2.5%前後)

必要な準備:

  • 事業計画書(売上予測、利益計画など)
  • 自己資金の割合(1/10以上が推奨)
  • 面談あり(創業の動機や想定リスクなどを説明)

メリット:

  • 金利が低い
  • 起業直後でも相談可能
  • 担保・保証人が不要な制度あり

デメリット:

  • 審査に1~2ヶ月かかることも
  • 資金使途に制限がある

おすすめの起業家:

  • 明確な計画と将来ビジョンがある人
  • 実店舗ビジネスや製造業など設備投資が必要な人

③ 銀行融資(地方銀行・信用金庫・都市銀行)

特徴:一定の実績・信用力が求められるが、資金規模は大きめ。

対応の流れ:

  1. 銀行に事業計画書を提出
  2. 信用保証協会を介して審査(制度融資利用時)
  3. 保証付きで融資実行(保証料が必要)

メリット:

  • 融資額が大きくなる可能性あり
  • 継続的な取引により信頼構築が可能

デメリット:

  • 実績や売上がないと通過が難しい
  • 起業初期は制度融資経由が前提になる

おすすめの起業家:

  • 創業半年〜1年経過し、売上が安定してきた人
  • 将来的に資金繰りの信用枠を広げたい人

④ 補助金・助成金

特徴:返済不要。国・自治体がスタートアップ支援を目的に実施。

主要な補助金:

  • 小規模事業者持続化補助金(上限50万円~)
  • 創業助成金(東京都などで実施/100~300万円)
  • IT導入補助金、事業再構築補助金など

メリット:

  • 返済義務なし
  • 企業のイメージアップにもつながる

デメリット:

  • 申請が複雑(事業計画+見積書+確定申告書など必要)
  • 採択制であり、必ず受けられるわけではない
  • 入金まで数か月かかるケースあり

おすすめの起業家:

  • 時間に余裕があり、申請書をしっかり準備できる人
  • 国の成長戦略に合致した事業分野(IT・地域創生など)

⑤ ベンチャーキャピタル(VC)・エンジェル投資家

特徴:株式と引き換えに出資を受ける。スタートアップ向け。

VCの特徴:

  • 数百万円~数億円の出資が可能
  • 投資後は経営支援や人材紹介などの支援あり

エンジェル投資家の特徴:

  • 個人が行う投資
  • 出資額は100万~数千万円
  • 柔軟な判断が可能(人柄重視されることも)

メリット:

  • 大規模な資金調達が可能
  • 起業経験者の知見を得られる

デメリット:

  • 株式の希薄化(経営権の一部を手放す)
  • 成長スピードのプレッシャーあり

おすすめの起業家:

  • IT・SaaS・プラットフォームなど急成長が見込めるモデル
  • IPOやM&Aを視野に入れている人

⑥ クラウドファンディング(CF)

特徴:ネット上で不特定多数から資金を集める仕組み。

種類:

  • 購入型(モノやサービスと引き換え)
  • 寄付型(支援のみ)
  • 投資型(分配あり)

主要プラットフォーム:

  • CAMPFIRE、Makuake、READYFOR など

メリット:

  • 顧客の反応を事前に確認できる
  • PR効果が高く、メディア露出にもつながる

デメリット:

  • 運用に手間がかかる(動画制作・SNS拡散)
  • 達成しなければ資金が得られない形式もある

おすすめの起業家:

  • 商品開発・イベント・地域ビジネスを展開する人
  • SNS発信が得意な人

⑦ ファクタリング(起業後の資金繰り対策に)

特徴:売掛金(未回収の請求書)を売却して即現金化する方法。

仕組み:

  • 売掛先が存在し、請求書を発行していることが前提
  • ファクタリング会社が手数料を差し引いて即日入金

メリット:

  • 借入ではないため信用情報に影響なし
  • 即日〜数日で資金化可能
  • 赤字や創業直後でもOKなケースあり

デメリット:

  • 手数料がやや高め(5〜20%)
  • 継続的な売掛債権が必要

おすすめの起業家:

  • BtoBビジネスで取引先がある人
  • すでに売上が発生しているが入金サイトが長い人

以下に「資金調達の成功ポイント」について、より具体的かつ実践的な観点から深掘りし、起業家がスムーズに資金を得るために押さえるべき重要な戦略を体系的にご紹介します。

資金調達の成功ポイント

① 魅力的で現実的な「事業計画書」の作成

✔ ビジネスモデルを“誰が見ても理解できる形”に

  • 業種・業態・提供価値を明確に記述
  • 市場ニーズと自社の差別化ポイント(競合との比較)
  • 商品・サービスの収益構造(LTV/CPA・マージン率など)

✔ 数字で裏付けられた事業計画を作る

  • 1年〜3年分の損益予測表(PL)
  • 資金繰り表(キャッシュフロー表)
  • 初期投資・運転資金の内訳(設備費・人件費・広告費など)

✔ よくあるNG例:

  • 「情熱だけ」のプレゼンになっている
  • 市場調査が不足しており説得力がない
  • 収支の根拠があいまい(例:広告で集客→何件売れる?)

② 自己資金を確保して“信用力”を強化

金融機関や支援機関は、起業家の「本気度」を自己資金の額で測る傾向があります。

✔ 理想的な自己資金比率:

  • 融資額の2割〜3割(例:500万円調達→自己資金100〜150万円)

✔ ポイント:

  • 「0円起業」ではなく、最低限の貯金・投資を用意
  • 親族・配偶者からの支援も自己資金としてカウント可能

③ 「創業の動機」に一貫性と社会的意義を持たせる

資金提供者は「なぜこの人がこの事業をするのか」を重視します。

✔ 強い創業理由は、融資や投資に通じやすい:

  • 過去の職務経験との接続(例:10年間の美容師経験→サロン開業)
  • 解決したい社会課題(例:地方の雇用創出/高齢者向けサービス)

✔ 感情+ロジックがあると強い:

  • 自身の課題体験+市場調査の裏付け(「誰の、どんな悩みを、どう解決するか」)

④ 信用情報の管理と事前のクレジットチェック

✔ 融資審査では「信用情報機関」の情報が参照される:

  • 過去の借入やクレジットカードの延滞
  • スマホ分割払いの滞納も注意対象

✔ 事前チェック:

  • CICやJICCなどの個人信用情報機関で開示請求(スマホ・郵送で簡単に取得可)

✔ 解決策:

  • 延滞がある場合は返済を終えてから申し込み
  • 債務整理や自己破産がある場合は、起業初期の融資は難しいため、ファクタリングなどを検討

⑤ 適切な調達手段の選定

資金調達手段は「スピード」「金額」「リスク」のバランスで選ぶことが重要です。

銀行融資補助金ファクタリング
審査期間1〜2ヶ月数ヶ月即日〜数日
返済義務ありなしなし
利用条件信用・実績応募条件売掛金の存在
おすすめ状況計画的な資金調達計画+書類力あり緊急時の運転資金確保

⑥ 専門家の活用で書類の質と通過率を高める

利用すべき支援機関:

  • 商工会議所・よろず支援拠点(無料相談可能)
  • 中小企業診断士(事業計画・補助金申請のプロ)
  • 認定支援機関(金融機関や公庫との連携がスムーズ)

メリット:

  • 自分では見落としがちなリスクを指摘してもらえる
  • 補助金・融資の採択率が上がる
  • 伴走型の支援が得られ、申請後もフォローあり

⑦ 人間力・信頼性の可視化も大事

特に投資家やエンジェル投資家は「起業家の人間性」に注目しています。

✔ 信頼を勝ち取る要素:

  • レスポンスの早さ・正直なコミュニケーション
  • 実名でのSNS運用(発信力の証明)
  • 過去の職務・起業経験の明確化(LinkedIn・ポートフォリオ)

まとめ|事業の価値と人の信用が両輪

起業時の資金調達は、単に「お金を引き出す」ことではなく、「事業の価値」と「起業家の信用」を証明するプロセスです。しっかりとした準備と、適切な支援を受けることで、資金調達の成功率は格段に上がります。

起業後の資金繰りを支える「ファクタリング」という選択肢

多くの起業家が見落としがちなのが、起業後の資金繰り対策です。売上が立ち始めても、入金までのタイムラグによって運転資金が不足するケースはよくあります。

ここで注目したいのが、ファクタリングです。

ファクタリングとは?

売掛金(未回収の請求書)をファクタリング会社に売却し、早期に現金化する手法です。借入ではないため、返済義務なし・審査が柔軟・信用情報に影響なしというメリットがあります。

起業直後の資金調達にファクタリングが適している理由

  • 銀行融資が難しい創業初期でも利用可能
  • 売掛金があれば即日資金化が可能
  • 信用情報や黒字実績が不十分でもOK

どんな業種に向いている?

  • BtoB取引がメインのサービス業や製造業
  • 継続的な取引先がある企業
  • 入金サイトが長く、キャッシュフローに課題がある事業者

起業後の資金戦略に「ファクタリング」を取り入れるべき理由

起業直後はどうしても資金が不安定になりがちです。そんな時に、柔軟な資金調達手段としてファクタリングを戦略的に活用することで、資金ショートのリスクを防ぐことができます。

銀行融資や補助金は申請に時間がかかりますが、ファクタリングは即日対応可能な会社も多く、スピード重視の起業フェーズにおいて非常に心強い存在です。

最適な資金調達で起業の第一歩を確実に

起業における資金調達は、自己資金、融資、補助金、投資など多様な選択肢があります。そして、起業後の資金繰りまで視野に入れるなら、ファクタリングのような新しい手法も取り入れていくことが成功への鍵となります。

資金の流れを制する者が、ビジネスを制します。ぜひ、あなたの起業に合ったベストな資金調達戦略を構築してください。

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